2023-01-01から1年間の記事一覧
【島原の乱の宮本武蔵】の記事が終わっていませんが、軍忠状・手負注文類で新たに石による負傷者を見つけましたので【戦国負傷統計を見直す】の補足として紹介しておきます。今回の二つはよくある「石疵」「礫疵」等ではなく、あまり多く使われない「当石」…
tougoku-kenki.hatenablog.com 前回の記事で島原の乱における一揆方の石による攻撃が平地での手ごろな石投げではなく、高所からの石落としという致命傷にもなり兼ねない恐るべき攻撃を含むものであったことはおわかりいただけたかと思います。 今回は手紙で…
この【島原の乱の宮本武蔵】という項目は石礫による負傷を扱っており、【戦国負傷統計を見直す】1・2・3に関連した内容となっています。戦国時代の負傷統計に表れる石礫傷が実際にどういったものだったか詳しく知りたい方はそちらもご覧ください。 さて、…
tougoku-kenki.hatenablog.com 戦国時代の全石礫傷の内訳を公開する記事の後半です。タイトルで結果は明らかにしてしまっていますが、高低差の確認できない石礫傷の割合が最終的に何%になるかは楽しみにしていてください。 さて、第一回・第二回で扱った石…
tougoku-kenki.hatenablog.com 前回は志川滝山城合戦という決して有名とは言えない中国地方の一攻城戦で得られたデータだけで、戦国時代全体の石傷の28パーセントを占めるという著しい偏りについて紹介しました。 今回と次回はそれ以外の戦国合戦における…
戦国合戦の負傷の種類別統計があるという話をこの時代に興味をお持ちの方は大抵耳にしたことがあるか、あるいは実際にそのデータを見た機会があるかと思います。その統計は鈴木眞哉氏が『刀と首取り』(2000年3月21日初版第一刷)(※1)『謎とき日本…
tougoku-kenki.hatenablog.com 前回は江戸期軍学文献における犬槍という観念や投げ槍批判と読める箇所について紹介しました。今回は戦国生まれの三河武士たちが残した文献から、投げ槍に対する認識を見て行きましょう。これからの内容は戦国武士は投げ槍を不…
精選版 日本国語大辞典「犬槍」の解説 kotobank.jpいぬ‐やり【犬槍】[名] (「犬」は卑しめていう語) 敵が不意に出て、槍で突くこと。また、柵またはみぞを越えようとする相手を突くこと、槍を投げつけることなどをいうこともあり、いずれも不名誉な行為とさ…
とうとう東国や剣どころか完全に日本を離れた話題になりましたが、元々律令時代の弩やクロスボウなどを扱う予定があり、こちらはその関連として用意してあったものです。本題となるはずのそれらの記事が後回しになったのと、おまけのはずのこちらの調査が思…